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前回の新着から随分と日にちが開いてしまいましたが今日はER34スカイラインのボディ加工の様子をメインでご紹介します。
写真のようにドアとフェンダーに上からブリスターになっているFRP製のパネルを被せるという作業な訳ですが…
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この手の作業はエアロメーカーからはベースとなるキットだけの販売で特に作業方法などの指示は一切なかったりします。
被せるタイプですのでインナーを切断してキットはネジやリベットで止めるだけで終わりにするやり方や隙間や段差を全てフラットにして一体化させる作業方法など、まあ好きに作業してねって感じですかね。
もちろん今回はフラットにする作業方法で進めていくのですが実際に被せて観察するといくつか気になる所を発見!
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パネルのフィッティングはかなり良いのですが被せる分、フロントドアとの段差に違和感が…
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矢印の所の段差に注目 |
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これこれ!
パネルの隙間をパテ等で無くしたとしても段差自体は変わりませんので自然な形で仕上げたい場合は実にネックになってくる部分ですね。
しかもフロントドアを閉めた状態でリヤドアを開けるとフロントドアに少し当ったりしちゃってちょっと気になったりします。
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ドアハンドルの廻りもこんな感じで刳り貫いてある状態。
うーん。
やっぱり何とかしたい所ですね。
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スパスパっと切っちゃうよ
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という訳で、ドアに関しては写真の緑のラインが入っている所で切断して加工したいと思います。
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ちなみにフィーラーリッドも厚みが足りませんのでFRPのリッドを上に被せる仕様となっております。
当初の予定はBNR34の純正リッドを切断して形を合わせヒンジを加工したりして取り付ける予定だったのですがかなり大掛りな作業になりそうでしたので今回はキットを利用する事にしました。
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リヤフェンダーインナーの加工の状態。ここの作業に関してはショップによって加工方法が様々かと思われます。
ウチではタイヤを沈み込んだ状態にしておいてインナーのクリアランスを確認しアウターであるキットがうまく重なるようなミミを製作して接着剤で固定する方法で対応しました。
もちろんインナーのスポットも多く増し打ちして剛性を高める事も大事な作業の一つですね。
被せて見えなくなる箇所ですので手は抜ける所だったりします。
こういった所をどう作業するのか?作業者の技術だけではなく気持ちも大事な部分ではないでしょうか?
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写真のようにFRPのキットと合わさる部分は鉄板を剥き出しにして接着剤を塗布する準備をしていきます。
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慌てずに作業ができる3Mパネルボンド38315
パネルをガッチリ貼り付ける接着剤。鉄板とFRPとの相性がかなり良いとされる3Mのパネルボンドを使用します。
厚めに塗る必要は全く意味がないので合わさる部分をよく把握して両面に薄く塗るのがポイント。
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この接着剤は完全硬化するまで25℃で24時間、可使時間45分とゆっくりと硬化していくタイプですので隙間や段差など位置決めをする作業が絡む場合などもってこいな材料です。
ただしパネルの硬化までの固定方法や力の入れ具合によってその後の作業や見栄えにかなり影響してきますので非常に気を使う部分なのだ。
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全然関係ないけどこちらはR33GTRの純正キャリパー。
これをOHしてR32GTRに装着するという仕事です。
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OHと一緒にオリジナルなレッドでリペイント!
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ちゃんと最後にブレンボのステッカーを貼り付けてからクリアも塗ります。
アルミホイールの隙間から見えるキャリパーだけにかなり見栄え良くなりますよ!
オーバーホールやブレーキパットの交換と一緒にどうでしょうか?
気になる方お問い合わせくださいませ!!
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さて続き!
完成まで何回かに分けて新着で紹介しようと思ったけど最近更新率が悪いので一気に行っちゃいます!
んで、いきなりサフェーサーの写真ですがフラットにする作業はかなり時間を費やしました。
加工は一人で作業してるんでこの手の作業は2〜3ヶ月に1台出来れば早い方でしょうか…
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建築塗装に使用するガン吹きみたいな感じですね
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タイヤハウス内の処理には専用ガンを使用してシーリングを粒状に吹き付けます。
硬化するとゴム状になりまして小石がガンガン巻き込んでも全然平気なのだ。 |
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吹き付けた上から今度は黒のアンダーコートを塗ります。
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インナーパネルは違和感なくブリスターフェンダーと一体化してると思います。
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こちらはサイドステップの加工の様子。
フェンダーの下に付いているBNR34の純正エアロにER34の純正サイドステップを一体化させます。
とは言うものの…素材はFRPではなりませんので一体化するためには特殊な作業方法が必要だったりします。
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リヤ側もやっぱし形が違うし。。
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長さを合わせて切断してみると高さも幅も全然異なりますね。
社外エアロパーツもあるとは思うのですがフェンダーに被さるタイプしかないようです。
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純正品同士なのでボディとのフィッテイングはいいです。
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加工後!
なんとかうまくニコイチに出来ました。
純正品より強度がでるのを目指し接合したのですがこういった加工はやっぱりFRPの方が作業しやすいですね。
特に素材が柔らかいのでパテを分厚く盛ることは×です。
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左がGTRのもの
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そうそう。
細かい加工なんですがフードロックブレースの長さがER34とGTRでは異なりますので切断して縮小する加工が必要でしたね。
他にもウィンカーのカプラの形状も違ったりフェンダーライナーも形が違うのでなかなか作業してみると思ったように進みません。。
もしプライベートで同じような作業してる方がいましたらアドバイスしますよ。
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ニコイチフェンダーライナー前側
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待ちに待った塗装工程!!
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ルーフ以外はほぼ塗装する事になっちゃいましたね。
フロントドアは一応何も作業はなかったのですがここまで来ると通しで全部塗装しますのでドアの塗装はサービス!
モール関係も全て交換しますので仕上がりが楽しみですね〜
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そんでついに完成!
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フロントフェンダーとサイドステップ。
余談ですが左のフェンダーライナーの後ろ側だけは何故かクリップの位置が全て同じでした。加工なしで付きます。
もう一個余談ですがヘッドランプも形は一緒ですのでブラケットを交換すればそのまま使用できたりします。
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右フロント廻り…はGTRですね。
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リヤドアを開けた所。フェンダーの延長部分に注目。
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上まで被せなくて良かった…と思うリヤドアパネル。
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入庫時のノーマルな車体が…
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試運転時に撮影させて頂きました。
変わりましたねぇ〜
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このオーナー様は他にもチューンドGTRを所有しておられて、今回作業させて頂いたこの4ドアスカイラインも時間を掛けてチューニング&カスタムされるとの事です。
ナニをするかはいろいろ聞きましたが内緒ですW
いやぁ〜非常に楽しみですね!!
また機会があればご紹介させて頂きたいと思います。
千葉県のK様 大変長らくお待たせしました!ありがとうございました!!
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