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今回は右リヤフェンダーから右サイドシル後側にかけての修理の様子をご紹介します。
僕の修理方法は基本的には使える箇所は使います。その見極めは錆が発生していたとしても軽いサンディングで錆除去が完全に出来れば良しと考えてますのでパネルの厚みを考えずにひたすら削って錆が取れたからいいんじゃね?というような修理はやりません。
その考えに基づいてダメージが酷い箇所のみを切断し新たな鉄板で作り直すといったシンプルかつ時間が掛かる作業をしてます
今回紹介する作業の中で注目する部分はオーナーの要望で設置した水抜きの穴加工です。
このサイドシルの中はオリジナルのスポンジ?が入って水を含んだりオリジナルの水抜けの穴が効果的な形ではないのでインナーの仕切り板を挟んでアウターとインナーに新たに水抜けの穴を増設加工をしてあります
この穴加工は一定の間隔を開けてフロントまで設置し長く維持できるような車両を作っていきたいと思います。
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金色に見える部分はロウ。昔行った修理痕ですね。
ロウの融点は低くて母材は痛めないかもしれないですがバーナーで炙るので修理後は裏側からの防錆処理は必要なのですがはたして裏側はどうなのか
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アウタパネルはサンディングで使えそうですね。
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切断してみる。
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サイドシル内部はご覧の通りの状態。思いのほか錆びてない。部分的に作れば大丈夫な感じですね。
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さて過去修理が怪しいアウタパネルの裏側は…
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ジャーン!
裏側はやっぱり酷い状態。過去の修理では切り張りではなく上から鉄板を貼付けちゃったんですな。
そんで裏の防錆をやらなかった為このような状態になってしまったようです。
まあ錆穴の上から鉄板を貼るような作業の流れからすると裏側にも気を配るかと言ったら…しないかもしれないですね。
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ダメな箇所の切断したパネルの寸法を測りパネルを作る。
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そんで溶接。
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錆びて溶接が出来ない部分とリブ入りのインナープレートも部分的に作り直します。
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尊敬する精密板金屋さんだと間違いなくバーリングやらリブも3つ位追加しそうですが僕はオリジナルに近い状態にします(笑)
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表面を削ってダメージ確認していく
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そんでダメな部分を見極めカットしていきます
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耳が合わさる箇所から錆が深いのでこの2枚は作り直し。
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こんな感じになりますがその前にやる事がありますね
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サイドシルの後ろ側に一発、水抜け対策として…
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これこれ!
このパネルを装着しときます
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こんな感じで
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製作したパネルの裏側にしっかり塗装をしておく。
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ここの部位で切り取ったパネルはこちら
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よし。溶接していこうぜ
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こちらはアウタパネル側の水抜け穴。インナ側の加工穴と仕切り版を挟む形なる。
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ラストはリヤフェンダー下側のパネルを装着。
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オリジナルのスポット溶接部分は穴塞ぎをするだけで再度溶接はしないでおいて中間に打っていく。
極力スポット溶接で固定したいのだが厳しい箇所はミグでのプラグ溶接。片面スポットはねじれると剥がれたりする場合があるので使わない。
裏側から防錆剤を吹き付けパネルの繋ぎ目から流れてきたらまあ大丈夫でしょう!
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次回はセンターピラー付近の修正を紹介しましょうかね
ところで!
車両販売部門のHPがリニューアルしました。
どうぞ見てやってくださいまし!
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